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最高! 万華鏡の世界。

2009.11.06(06:40) 343

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「新たな様式の出現は、常に過去のスタイルを極め尽くした結果として
起こるもの。新たなアイディアは、常に過去のコンセプトに深く根ざしている。」

クリスティーナ プルハルは
“愛の劇場”
『日本公演によせて』
の中で、オスティナート・バス(固執低音)と呼ばれる音楽技法の
歴史から始まって、


「20世紀には非常にクリエイティブな進化が起こり、現代の「軽」音楽が、
音楽を愛する現代の一般市民の多くを魅了する一方で、
シリアスな現代音楽は聴き手の好みから離れつつあり、
その上、クラシック音楽は、レパートリーが不変で「古色蒼然」」

と書きながらも、

「古代の」音楽は新しい音楽の供給源、必要なルールにのっとった上での
解釈や即興の自由を再発見させてくれる。
 
長らく時計の針が止まっていた伝統の音楽や楽器を巧みに使いこなすという
仕事に取りかかってきた音楽家達の情熱と献身が、音楽の可能性の
全く新しい領域を切り開いてきた。

21世紀になって・・・・」

と、クリスティーナは続けています。
つまり「温故知新」ね。
(などと勝手に納得)




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「私たちは、空間と時間がひとつになる域に達し、多様な表現スタイルの
あいだに架け橋をかけているように思います。
音楽の本質を伝え、音楽家に一定の自由を許し、聴き手の心に触れる
ことのできる普遍的な和声言語を求めているのです。限界が消える一方で、
異なる音楽スタイルを組み合わせることで、さまざまなバックグラウンドを持つ
ミュージシャンたちが一緒になるような、万華鏡さながらのイメージを形作っています。」

「即興演奏は、聴衆とコミュニケーションをとるための最も直接的な手段、即興演奏は
あらゆる音楽形式に勝る。感情を表現するために用いる音楽は、私たちの魂の鏡。」


ヴォーカルのルチッラは巧みに観客を誘い込みリフレインさせながら、テンポを速めたり
難しい発音や、ながーいフレーズを取り混ぜて変化をつけて、笑いや拍手をものにし、
しっかり聴衆の心を捉え、パーカッションのミシェルは、彫りの深い顔立ちのせいか
ギリシャ悲劇に登場する人物のよう、でも、演奏がすばらしい!一瞬ではあったけれど、
カスタネットをたたきながら踊る場面も披露。
フィリップはといえば、前回は私の期待が一人歩きしすぎて、あまりにも大きくなっていた
ということもあって、少なからず風船は小さくなってしまったのですが、今回は申し分なく
素晴らしかった!
特にアンコールの曲。

ノート(?)を手に歌い始めると、バロックヴァイオリンのアレッサンドロとコルネットのドロンが
後に続く、それが悲惨。。。
ぎょっとするフィリップ、そんなフィリップにお構いなしにお二人はゲロゲロと歌い続ける、
再びフィリップ、気を取り直して美しく気高く歌う 歌う 歌う  (聴衆はうっとり)
ところが、またまたアレッサンドロとドロンがすごい声を張り上げる、すっかり意気消沈の
フィリップ。
観客席からは大きな笑い&拍手。
次にはアレッサンドロ&ドロンはサングラスをかけてすごみながら歌う。
と、負けてはいられません、フィリップもおもむろに取り出しました、サングラス。
お三方サングラスの「やくざスタイル」になって、またまた会場は笑いの渦に。

また、カウンターテナーのあの美しい天使の歌声のはずが、突然低い男性の声で
歌ってしまったフィリップ、あっとお口を押さえて“しまった”という表情。
またまた会場は沸きかえる。

ルチッラが今度は私の番よとばかり、厳かに舞台中央に歩み出て、いかにも気持ちよさそうに
歌い始める、すると、あら?同じような声が引き取って歌い始める、えぇ?!と驚くルチッラ、
してやったりとほくそ笑むフィリップ。
でも、最後は手に手を取り合って仲良くフィニッシュ。

5曲もあったアンコール曲の最後は、モンテヴェルディの「苦しみが甘美なものならば」。

あらら、もしかしてJapanese?

コンサート後のサイン会、今回は参加しました。

それにしても、前回来日したとき、潔さんの個展中、小さくなってオペラシティーに行きましたが、
今回もまた潔さんの個展中。すみません。。。。。

でも、でも、このコンサート、なにを犠牲にしても絶対に聞いておいて欲しい!

音楽がこんなに楽しいものだったなんて!
私の中でのランクづけ、やはり1位はクレマン ジャヌカン アンサンブルの
「ラブレーの饗宴」

http://www.cc.rim.or.jp/~tallis/concert/960706.html

次にこのラルペッジャータをあげたい。

クリスティーナの考え方(温故知新に通じる)にも非常に共感が持てるし、
なによりかにより、この舞台では、多分フィリップはリサイタルの舞台以上に魅力を十分に
発揮できたと思う。この魅力の虜にならなかったら、音楽好きとは言えるかな?

ふと思い出しましたが、波多野睦美さんとつのださん、タブラトゥーラにも通じる世界が
あると・・・

http://www.linkclub.or.jp/~dowland/

音楽って、すごい!
音楽って、素敵!
音楽って、音楽って、音楽って・・・・・
いいなぁ!





魅せられて・・・バーミーズ


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