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阿修羅の禅ちゃん

2010.03.31(05:25) 389

「待ってたよ!」

名古屋から帰った晩、突然潔さんがそうつぶやいた。

え?

12時ぎりぎりに帰ってきたので、お腹が空いて待ちかねたのかと
思ったら、抜けている主語は「禅ちゃん」だった。

阿修羅君、でもフランスでは思索しているような風貌とみられて
阿修羅君から禅ちゃんに改名。
日本に帰ってきてからも、そのまま禅ちゃんになってしまった。

その禅ちゃん、リンリンと一緒にずっと私たちの寝室にいたのだが、
今年になって、リンリンが春を待たず16歳で亡くなってしまった。

その時、禅ちゃんは入院中。

小康を得て帰宅したらリンリンがいなくなっていたということで、
禅ちゃんにしたら納得いかないことだったに違いない。
一人がさびしいのか、鳴いて甘えることが多くなった。

先日私が九州に行ったときも、また、先週末名古屋に行ったときも、
禅は寝ないで一晩中待っていたそうだ。
ちょっと物音がするとドアのところに行ってガラスに手を掛け、階段を
覗いて見ているのだそうだ。

明るくなってやっとあきらめて潔さんのお布団にもぐりこんだという。

毎日、仕事を終えて帰宅、服を着替えるのを待ちかねて、禅は
私の肩に乗ってくる。
以前、着替えの途中で素肌に飛び乗られて爪あとがしっかりついてしまって
からは、気をつけて身をかわすのだが、あるときタイミングが悪く飛びついた
禅はドスンと床におっこってしまった。
プライドが傷ついたような悲しげな表情は今でも忘れられない。
肩に乗って、お部屋を一巡して、大きな鏡の前で私の肩に乗った
自分の姿を確認して、禅は満足して肩から降りる。

「俺にはそんなことしないよ!」

不満そうに潔さん。

でも、実際に禅ちゃんに関しては総合的に管理してくださっているのは
潔さんなので、ちょっと申し訳なくなるが、まぁ、これも禅が男の子で
あることを考えに入れると仕方ないかな?

男の子は私に甘え、女の子は潔さんに甘える。

そんな図式で、我が家はバランスがとれているのだから。

でも、禅がドアにすがり付いて私の帰りを待っているなんて、考えただけで
あぁ、しあわせ!!!

今夜もいっぱいかわいがってあげるね、禅ちゃん!








魅せられて・・・バーミーズ


2010年03月
  1. 阿修羅の禅ちゃん(03/31)
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