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潔さんのデート・失恋。。。。
- 2015/07/06(Mon) -
出不精の潔さんが、早起きしていそいそと東京に行きました。
「恋人」に会うために向かったデートの場所は六本木森美術館。
ところが予想に反して早々と帰宅。
「あぁあ、昔の恋人になんて会うもんじゃないな。」
お気の毒に、絶世の美女も寄る年波に勝てなかったの?

森美術館で開かれていたのは
「シンプルな形展」
潔さんの恋人は「フォンタナ」。

どうしても見たい、見たい、見たいと、熱い想いに駆られて
はるばる(潔さんにしては・・・)出かけた展覧会でしたが、
モダンアートの巨匠フォンタナの作品、潔さんの熱い思いを
受け止めてはくれなかったようです。

フォンタナといえば強烈な切り口で、二次元から三次元の世界に見る人を
誘う真の鬼才のはずでしたが、その鬼才が、なんと枠に収まってしまって
いたというです。

モダンアートは、作品が出来た瞬間にモダンアートでなくなってしまうという
酷い宿命を持っています。

作家は常に自分が作った作品を捨てて次の作品を生み出さなければ
ならない。 でも、作品が評価を受けると、コピー化が始まって、
作家にとっては安心な劣化コピーが次々と世に出回っていき、また
購入者も劣化コピーを喜んで購入し、悪循環は続いていきます。

古今東西 美 はどこから来るの?
と問いかけながら普遍的な美、真の豊かさの追求がコンセプトとなった
展示会でしたが、「真の美」を追及してやまない潔さんにとっては、
「惚れた恋人に裏切られた」心境だったようです。

でも、ブランクーシ、アルプ、円空はすごかったそうで、それだけでも
山の中からはるばる上京した甲斐はあったようです。

いつもは私が必ず買って帰るお弁当、今日は潔さんが買ってきてくださって
(もちろんお寿司)、猫たちにも(毎度のことながら)おすそ分けしながら
「猫たちは裏切らないよなぁ!」などとぼやいている潔さん、やはり我が家では
猫の存在は絶対的なものなのでした!
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GARERIE SOL 友成 潔 個展
- 2010/11/19(Fri) -



銀座 GARERIE SOL  で、また今年も潔さんの個展が始まります。


案内状が出来てきて、あら!っと私は思わずびっくり。

"チョークを持って授業しちゃおうかしら?”

毎日私が使っている黒板にそっくり。。。。

それもそのはず、今回のテーマは「無明」。

でも、ご心配なく、実際の作品、黒は黒でも実に色々な黒。

無明というヴェールの向こうには、深遠な世界の広がりが待っています。

潔さんのコンセプトは一貫して「作らないこと」、これは作為を捨てるということで

芸術家にとっては、多分一番難しい作業ではないかと思います。

創作ということは、何かを作り上げること、特に“作ったぞ!”と、主張したい、

見事だろう!と誇らしく自慢したい、そんな思いがついつい顔を出す。

若い頃には、そのような作品も多く作ってきました。

高い評価を受けて、賞も沢山受賞しました。

でも、徐々に「目を惹く」作品を作ることから遠ざかり始めました。

「作為」を自分の中に封じ込めていくという、非常に至難の道を彼は

選んだようです。

土台になる大きなキャンバスを作る大工さん代わりの作業から始まって、

そのキャンバスに、泥状に溶いた“土”を丹念に塗り重ねていきます。

その最初の下塗りには“色”が使われていて、思わず、あら、きれいなどと

見ていると、次の日には、その色はもう深い闇色に飲み込まれてしまって、

でも、じっと目をこらして見ると、元の生地に使われた鮮やかな色が

闇色の向こうにもう一つの世界を密かに作り出しているのです。

日本では、昔から、物事を明らかにすることを好まず、境界線を淡くぼかし、

狭間にたゆたうことを好みました。家の造りも「陰影礼賛」、障子からほのかに

差し込む光を愛し、床の間の暗い空間をあえて造りだし、張り出した軒も

直接の陽射しを遮っています。

茶花は野にあるように、自然の風情を再現することを良しとしました。

このような、むき出しの作為を、決して良しとしない日本古来の美意識が

彼の中にもあるのかもしれません。

でも、潔さんの、作為を封じることを自分自身に課した姿勢、私には

なんだか勤行している修行僧のように見えることもあります。

今回の個展のため完成した作品、一つ一つの黒が微妙に異なり、

それらは周防の濃い紅紫であったり、藤の薄紫彼岸花の紅山吹の黄色

などなど、暗い闇色の向こうに日本古来の色が密かに息づいているのが感じられ

ます。

私の好きな古典の世界に通じていそう!




会期は11月29日(月曜日)から12月4日(土曜日)まで。

会場: GALERIE SOL  銀座6丁目第二蒲田ビルB1

(銀座中央通り松坂屋を通り抜けて、裏口にでたら松坂屋のパーキングを

斜め向こうに見て右方向に進みます。テーラー石川さんの手前、狭い入り口

なのでお見落としなく。

私は初日29日と、最終日4日の土曜日に会場に行っています。

普段が普段なので(?)、せめて展覧会の時は。。。。。頑張ります!)


http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/INFORMATION/INFORMATION.htm







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